住宅クライアントに聞く・001
女性建築家の自邸・小平の家、夫婦へのインタビュー
サオビにご依頼いただいた住宅のクライアントに実際に体験した家づくりの楽しさ・大変さ・ヒントを余すところなくインタビューしていきます!第一弾は弊社女性建築家・中川の自邸。ご主人を交えて、サオビ島崎がぐいぐいインタビューしていきます。これから楽しい家づくりをしたい方、必見です!
施工会社さんの現場ブログもご参照ください!現場ブログ
Vol.1
インタビュー開始です。
小平の家の中川夫妻はご主人様(K)と弊社中川(S)と
目の中に入れても痛くないもうすぐ2歳になる娘さんの3人ぐらし
震災影響も受けつつも4月に引越し約3ヶ月暮らし始めています。
サオビの島崎がインタビュアーで、さあ始まります!
登場人物
中川ご主人様→K
サオビ建築家中川→S
インタビュアー・サオビ島崎→島崎



新築から3ヶ月。建築家住宅に住んでみて。
島崎:とりあえず3ヶ月住んでみていかがですか?
K:まだまだやることがたくさんあって・・・
S:だんだん自分たちの住まいらしくできはじめたかな〜

外観・完成時 今は植物・レンガのアプローチが自主施工されている。
島崎: 家の完成が終わりではなく始まりなんですね?具体的にはやることってなんですか?
S:まずは収納のカスタマイズ。庭の植栽。
駐車場作りはけっこう夏なのでできる時間が限られて、けっこう大変。
と、ロフトにあがるハシゴもつくってない。まだかかるかも。
K:まだまだでしょ〜
島崎: なるほど、通常建物の完成で完結する家が多いように感じますが、
カスタマイズしていくのは設計者の家だからこそでしょうか?
S: そんなことはないと思う。自分たちである程度はいろいろとやろうと思っていれば、
こうなるんじゃないでしょうか・・・・
島崎: そうですか〜家づくりに積極的に住まい手が参加しようとするのは
設計者ならではという気がしましたが、そんなことはなくてどんな住み手にも共通する重要な姿勢の一つと思いますね。
では自主施工を結構されていますが今回どの部分が挙げられますか?
S: 1F寝室の壁、天井の仕上げ。
今回はホタテ塗料をローラー塗りしました。
自主施工は通常、ローラー塗りからやることが多いですが、今回はパテなどの下地からやったので、けっこう大変でした。
特に天井が首や腕が痛くなって。
手伝いに来てくれた方々には本当に感謝しています。
あとは、2Fのバルコニーの木ルーバー塀です。
隣とのキョリが近いので目隠しルーバーをつくりました。
木ルーバーは工務店の見積もりの1/6の価格でできました。
工事会社お願いすると人件費が高いですから。
予算の関係もあり自分たちでトライしました。
島崎: すごい安くできるんですね〜
K: 1Fの土間の汚れ止めの塗装。
透明の液体なので、素人でもぬれます。
また、外構の目隠し塀やポストの撥水剤などもぬりました。

壁の下地準備
島崎:かなり専門的なところまでやっていると思いますが一般の方でもトライ可能ですか?
K:余裕です
島崎: ははは・・・ほんとに?
K:簡単ですよ。
S:でも道具と時間が無いと・・・
島崎: なるほどそこはネックですが好きな人にはたまらないでしょうね。
家づくりに参加したというような気持ち?
K: 引き続き参加してるし、コレからもずっと続く感じ・笑。
S: 外構のアプローチや駐輪場、駐車場の煉瓦敷きは住み始めてから自主施工しています。

自主施工のレンガの玄関ポーチ
S:これは職人でなくても時間をかければ可能、または少しラフでもいいじゃないかという部分を自主施工にしています。
島崎: 愛着が増すということですかね?
K:その通りです 最初は図面の線だけでしたが。形になって実感も増す。
S:自主施工は自分たちでもこのぐらいはできるんだ〜という充実感と楽しさを味わえた方が大きい気がします。
時間をかけてもいいなら、もっといろいろできたかもしれません。
我々もまだまだですが、住みこなす自信が少しつきました。
島崎 衛: なるほど〜だんだん形になっていく面白さに自分の手を加えていく。
これからも続くでしょうが終わらない面白さ感じられました。
家を建てるきっかけ。
島崎: では順を追って、家を建てるきっかけは?
K:幸子が一級をとったから(中川がやっと一級建築士資格を取得。ご主人の感慨もひとしお。)
島崎: はははは!それはもうねえ。大事ですよね!
S:子供が生まれて、手狭になってきたというのが大きかったかなぁ
K: 確かに狭かった
島崎: なるほど。子供の誕生は転機ですよね。前はどんな住まい?広さは?
K:築30年のデザイナーズ賃貸マンションで50平米程度。
S:2DKでした。2人ならぜんぜん広かったのですが、収納が足りない&キッチンの狭さ。
子供が生まれて家で仕事をすることも多くなり、そのせいもあって狭かったのもあります。
K:食事をするのに、いちいちちゃぶ台をたたんだり、広げたりしていました。
島崎: なるほど今回はどれくらい広がったのですか?

ダイニングからルーフテラスを望む
K: 200パーセント!感覚的にね。
島崎: 感覚的だとすると設計者冥利につきますね中川さん・笑
S: そうですね〜笑。
K: 広がりってやつね~。大事ですよね。
島崎: 自画自賛・笑、いいですね。そういうの大事・笑。
マンションだってあった。一戸建てという選択肢。
島崎: ではなぜ一戸建てに?
K: まず、庭がほしかった。普通の間取りではつまらないと思ったから。
家の中に段差があるとか・・・
S:働くことを考えると、マンションの1Fもあるかなと、一応考えました。
でもマンションをいろいろ見に行くと、やはりしっくりこない。
同じ金額なら、遠くても自分で設計したほうがいいかなあと。

2階へとあがる鉄骨階段
島崎: そう意外と金額は変わらず一戸建てはトライできる。
K: その代わり交通の便は悪いけどね
K+S: でも自然がいっぱいで楽しい・笑。
島崎: まあすべてが100点はないですよ。
部分的な余りある魅力こそ住宅の個性の醍醐味。
そして楽しみとこだわり。
S: そう、場所を選べば。郊外は確かに通勤が大変だけど、通勤時間もうまく使えばけっこう楽しく利用できる。
まわりに環境がいいところが多い。
K: 虫もたくさんいる・笑。
島崎: ほ〜子供にはたまらんですね。
S: 庭があると子供にとってもいいですよ。
公園にいかないでも遊べたり、自然観察できたり。
娘は庭の水やりでも楽しいらしく、なかなかやめてくれない・笑。
島崎: こどもは正直ですね。私も家を立てた動機は木を植えたかったからでした。
次回Vol.2へ続く・・・

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Vol.2
インタビュー2日目です。
小平の家の中川夫妻はご主人様(K)と弊社中川(S)と
目の中に入れても痛くないもうすぐ2歳になる娘さんの3人ぐらし
震災影響も受けつつも4月に引越し約3ヶ月暮らし始めています。
話は土地の選定から素材の話とどんどん深くなっていきます!さあ始まります!
登場人物
中川ご主人様→K
サオビ建築家中川→S
インタビュアー・サオビ島崎→島崎
土地探しについて いろいろ見て自分たちのこだわりと適正を知る。

草がもっさりの土地。ここから始まります。
島崎: では土地探しで大変だったことは?土地の決め手は?
K: 玉川上水沿いの雰囲気、値段、それなりの便利さ、これらのバランス
S: 高い買い物なので、決断するのはやはり大変でした。
島崎 :どれくらいの期間探されましたか?
S: 3年前から探していたのですが、一度中断してました。再開してからは、
場所を玉川上水近辺に絞っていたので約2ヶ月程度でした。
島崎 :結構長かったんですね〜。玉川上水沿いの雰囲気ってどんな感じですか?
K: リゾート地って感じ。避暑地という言い方がいいかも
S:自然の雑木林に近いと思うんだけど。
可能なら玉川上水沿いがよかったのですが、高いし、なかなか土地が出なかったり。
島崎: いいな〜関東圏で住まいながらそういう感覚。
別荘感覚ですかね?

基礎工事です。
K: 確かに、そう言われるとそうかも 。
言われるまでは気づかなかったが・・・
S: やはり自宅なので別荘という感覚ではないけれど・・・
島崎: 人に言われて気づくこともありますね。
いうなれば別荘と都市型住宅の中間、郊外型住宅でしょうか。
郊外型住宅の設計ポイント・都市部とは違うプライバシー感
島崎: では郊外型住宅としての設計のポイントは?
K: 庭と建物のバランス 建ぺい率40%容積率80%は結構きつい
S: いくら郊外とはいえ、庭をいかに広く有効に使えるかというのはよく検討しました。

外観
島崎: 一種住居低層地域なので住環境として法規的に守られている部分は大きいですね。
S: そうですね。プライバシーの距離感についても都心とは異なってきます。
島崎: 私も見た感じ建物1棟分の離れは贅沢な感じがしました。
K:隣地との離れが大きいのは、うちの敷地が車寄せに面していてほぼ角地のような有利な条件があるんです。
S:確かに都心より隣棟感覚は広いですね。
多少みられても気にならないというのが郊外型にはあるなと思います。
開ければすぐ隣の家の窓ではありませんが、南面の開口は視線が対峙しないように斜交い(はすいか・斜め)にしています。
島崎: なるほど窓の配置は結構検討されたのですか?
S: そうですね。窓の位置や大きさは重要だと思います。
プライバシーが守られていると、近隣の視線を気にせずくつろげますよね。
島崎: そのあたりご主人とのコンセンサスはどうされましたか?
K: リビングが二階なので窓が大きくてもどこにあっても気にならないと思い、あまり気にしませんでした。
島崎: 近隣他の家は1階がリビングが多い?
S: 隣接している家はどちらも1Fリビングで、時間帯がお互いずれるので良いですね。
向かいの家は2Fリビングですが、あまりお互い見通せる窓もないので、影響はないです。
島崎 衛: なるほど視線のズレだけでなく時間帯のズレなどその他の部分で隣地とのプライバシーのズレも想定すると、プライバシーの取り方は非常に広がりますね。
K: 一階は塀の位置と大きさをかなり検討しました。
島崎: 家だけでなく塀も重要なんですね。
塀と建物までの距離があり、郊外住宅ならではという感じもありますね。

斜に構える外観
S: 塀は完璧に家の中は隠していないですが。
K: 中からみないための塀です。
島崎: この感覚は面白い。日本的というか。
そもそも日本の住宅は南は開放的にして北は見ないようにする感覚はある。それが繋がっていくと隣地の方とは視線的には交錯しにくい。
満員電車でもありますが互いに近い関係にありながら向く方向がうまく衝突しないようになっているような。
住宅にも物理的なものによらない気持ちの特性を操作しながら、互いのプライバシーや視線が交錯しない据え方があると思います。
外観・素材感 植栽緑との補色をメインカラーに。
島崎: では外観の色や素材にこだわりを感じますが配色・素材の決め手は?
K: 幸子(S)の趣味・笑
島崎: はははは・・・それは大事ですね・笑
K:木の色にマッチし、緑が引き立つ色を考えました。そこで緑の反対の補色をベースに考えました。
島崎: 植物・樹木などの色・緑をベースにかんがるということは、外構植栽も重要な要素なんですね。

あずき色のガルバリウム鋼板・平葺きという葺き方です。
S:緑のある生活を楽しむのが家のテーマでしたから。
ガルバリウム平葺きにしたのは、職人の手が現れて既製品とは異なる雰囲気になるから。
色は前から使ってみたかったんですが、なかんかクライアントには受け入れられなかったことがあります。
緑も映えるし、ちょっと柔らかい雰囲気がある色じゃないですか?まあ、人の感覚ですが。
島崎: 赤というよりはあずき色に近い感じですものね。
赤い色は確かに採用するには勇気が入りますね。
しかし上記のような設計のコンセプトや狙いがあれば十分納得できます。
S: ガルバリウムのメンテナンスの良さもあり選択しました。
屋根と一体にして一つの塊を置いたかのようにしたかった、というのもあります。
K:塊にしたいの?笑。
島崎:設計者的視点かもしれませんね。
壁・屋根と別々になるより、ひとつの表現でできたほうがより形として表現できると思っているところもありますから。
ペラペラの面で構成するのではなく意味のある形や塊。
この辺は別の機会に・笑。
次回Vol.3へ続く・・・

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Vol.3
インタビュー3日目です。
小平の家の中川夫妻はご主人様(K)と弊社中川(S)と
目の中に入れても痛くないもうすぐ2歳になる娘さんの3人ぐらし
震災影響も受けつつも4月に引越し約3ヶ月暮らし始めています。
話は中盤を越えてより建物の事にフォーカスされます。さあ始まります!
登場人物
中川ご主人様→K
サオビ建築家中川→S
インタビュアー・サオビ島崎→島崎

内部下地の状態
内部・間取り 今ある一般的な間取りを疑ってみる。土間や分節するLDK
島崎:では内部の話に移りたいと思います。
内部間取りのポイントは?: あと斜めの壁は視線をずらすということでしたが内部的な不便さ等はないですか?
K: とにかく幸子(S)が土間が好きらしいので・笑。
明るいところと暗くておちついたところの二つが欲しかったんです。
寝る部屋とかはこだわりはなかった。

土間と繋がる寝室
S: 土間が好きというよりは、廊下や玄関といった普段通るだけの部分を創りたくなかったんです。
部屋の鋭角になる部分には家具が置きにくいということはあります。
うちは南面が斜めになっているので、家具などを極力配置しない面であるため、それほど影響はありません。
寝室は置き方に工夫をしたり、自作の家具にして対応しています。
島崎: 土間が広く、玄関の代わりになってますね。どんな使い方を想定されていますか?

玄関がわりの広い土間
K: 工作などの作業場、いまは第二リビングです。板を張って部屋にするかもしれません。
島崎: いま流行りの自転車好きやDIYマニアにはたまりませんね・笑。
S: 多目的室、家族室として計画しました。
夏のメインリビングとして使っています。
断熱はけっこう気にかけて設計していますが、やはり夏の季節は1階のほうが涼しいです。
島崎: なるほど、昔ながらの農家の民家をイメージしてしまいます。
外部とのつながりも楽しめそうです。逆に冬はどうでしょうか?寒くない?
K: 寒いかもしれませんが、床暖房全開で頑張ります
S: フルオープンにできる建具にし、庭とのつながりがある部屋なんです。
冬は寒いことが想定されるので、ガス床暖房をいれています。
K: 虫さえなければ
島崎: 虫はいってきますよね〜
S: 油断してると…虫!(補足すると中川は極度の虫嫌いなのです・笑)
K: 夏時期は夕方は蚊がけっこういます。
島崎: お〜考えただけでもかゆい。朝メインかな?
K: 昼間は大丈夫。夕方だけ危険。

オープンすると庭と繋がる土間
S: 網戸をしめていれば大丈夫です。フルオープンにするのは時間と季節を選びますね。
島崎: ケースバイケース楽しめればですね。
LDKの考え方 ワンルームの大型LDKが主流だけど柔らかく分節する。
島崎: では2階について、リビングとダイニングキッチンを別にされていますがそのあたりの考え方をお聞かせください。

家族室・リビング階段で柔らかく仕切る
S: まず、リビングとダイニングが一つの大きな空間がいいのかを検討しました。
いかに自分たち家族が快適にすごせるかという観点で考え始めました。
その結果、我々の結論は、家族それぞれが居場所を自由に選択できる空間がいくつかあるという考え方でした。
片付けが小スペースに限られてた方がいいという面もあるかと思います。
K: ご飯食べて、ニュースやDVDを見て、お風呂はいって、歯を磨いて、寝る という順に部屋が移動します。
生活の諸動作を考えながらね。

家族室・ダイニング側収納で、リビングとは仕切られている
島崎: なるほど、行動によって空間を巡っていく。
ひとつの大空間でなくてもいいということですね。
空調効率も良さそうです
S: それぞれ間仕切りはないですが、想定していたより空調は早く効きます。
島崎: それは我が狭小住宅でも言えますね。個室じゃなくても省エネできる。
収納のポイント 大きな床下収納と適材適所の各所収納がキモ
島崎: では収納のポイントは?
K: 2F家族室(リビング)の床下収納が大活躍しています。
島崎: あ、それで3段ほど家族室が上がっているんですね。
S: キッチンのレベルと床下収納が同じレベルなので、4段分が収納の高さです。

3段のぼると家族室・リビングへ
島崎: 結構スキップしてるんですね。
スキップの感じさせないくらいのスキップフロアは理想的ですね。
他収納についてはどうでしょうか?
S: 他はそれぞれに必要となりそうなところに作り付けの家具をつくっています。
島崎: 適材適所ですね。
K: 外部収納が作れなかった。
S: そう。意外と庭仕事をするのに外部収納がほしくなるのですが・・・
島崎: 建築の法的な規制ですよね。スペースなかなか取れないですよね。
K: クワ、シャベル、土などなど。あとは掃除用具とかね。
島崎: かっこいい置き型外部収納をサオビでこれから開発ですね・笑。
S: そうなんですよね〜なかなかない。
島崎:外部収納は小平の家のこれからの課題ですね・笑。
K+S: はい・笑。
内装材のこだわり タモ材で統一。壁は自主施工しやすい素材。
島崎: では内装ですが、素材の決め手、また木が多いですがこだわりのポイントは?

天井は杉の羽目板・床はタモ・壁はタモ合板と木の素材が満載。
K: 木は硬くて丈夫なタモを気に入ってたので、それにしました。
結果として無印良品の商品と相性が良い・笑。
S: 日本の家具はタモやナラ材のものがリーズナブルで種類も多いですよね。
内装は極力素材の自然な風合いがでるものを選択しました。
木が多いと感じるのは二階の天井が板張りであることと、一部壁が木の合板貼りになっているせいかと思います。
島崎 衛: 無印良品はナラ・タモがありますね。確かにあいますね・笑。
入れたい家具や調度品に合わせて内装を決める方法もありますね。
S: 壁を合板にしたところは、汚れても気にならない。少しであれば削れる。
土間は作業を想定していますし、階段はよく壁に手をつく場所であるので、合板貼りにしています。
島崎: なるほど使い勝手も考えてのことなんですね。
S: 木の仕上げ材についてはタモに統一しました。
天井・軒下材については価格の関係で杉にしました。
島崎: タモは杉に比べて高いですもんね。樹種を統一することで見え方が安定しますよね。
では白い壁は素材は何ですか?
S: ホタテの貝殻を塗料にしたものです。水回りは使えないので水回りは塗装にしました。
K: 1Fは自主施工しましたが、思ったより大変だった。
島崎: なるほど素人が塗れるものなんですね。何か効果とかメリットはありますか?
S: 自主施工できる材料を探しました。
化学物質の吸着・分解や消臭性、吸放湿性などのメリットがあります。
(チャフウォールHP)

ホタテ貝の塗料で白い壁を自主施工した
島崎: いいですね。愛着も増しますね。
次回Vol.4(最終回)へ続く・・・

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Vol.4
インタビュー最終日です。
小平の家の中川夫妻はご主人様(K)と弊社中川(S)と
目の中に入れても痛くないもうすぐ2歳になる娘さんの3人ぐらし
震災影響も受けつつも4月に引越し約3ヶ月暮らし始めています。
楽しい家づくりにするコツ最後にご意見いただきました!さあ始まります!
登場人物
中川ご主人様→K
サオビ建築家中川→S
インタビュアー・サオビ島崎→島崎
断熱性能について 性能評価4をクリア

パーフェクトバリア・もこもこで見ているだけで暖かそう
島崎:では建物の断熱ほか性能のポイントは?
S: 断熱材でエコポイントを取れる次世代型等級レベルの断熱性能、性能評価だと4程度です。
また基礎断熱にしました。
島崎: 材料は何ですか?
S: パーフェクトバリアというリサイクルペット樹脂から作られた断熱材です。
多少ぬれても、乾いて性能が落ちないタイプのものです。
(パーフェクトバリアHP)
島崎: 断熱は住宅の肝ですよね。グラスウールは水を吸うと性能が落ちますからね。
お風呂は9割ユニットバスの時代ですが、在来工法ですね。こだわりは?
K: タイルです。マイクロバブルは予算の関係でダメだったけど・笑。

やっぱり手作りの風呂は気持ちいい!
S: ユニットバスのほうが確かに安心ですが、既製品をいれるのに少し抵抗があったんです。
島崎: 在来工法のお風呂の保証基準は通常は1年ですね。
S: ユニットバスのタイル貼りのものを選んでいくと、けっこう高くなる。
お風呂部分は基礎高さを高くして土台・柱を水から遠ざけ、防水対策をしています。
島崎: 安心感と好みのバランスでしょうが、ユニットバスってどうしても軽くって箱に押し込められた感覚はありますね。
まあ我が家も在来工法にしています。開放感、しっかり感もあり気持ち良いですね。
K: 保証の件はありますが、入っていてくつろぎ感を得られるているので、良かったと思っています。
子供への配慮と将来の想定は? ファミリー世代の建築家住宅
島崎: ではお子さんは2歳になりましたが子供への配慮はいかがですか?
K: いろいろ考えましたが親の想像をはるかに超えて動き回っています・笑。
島崎: そうですよね〜・笑

小さい時に危ない箇所は縄・網・柵を仮設しましょう。
S: 短い期間なので、あまり子供ためにととらわれないようにしました。
が、縄や柵など、なにかをつけられるようにはしておきました。
いまは柵などをつけて落下防止対策など対応しています。
島崎: すべてが想定出来るわけではないので都度考えながら対策するということですよね。
K: 2Fバルコニーの目隠し塀が2m近くあるのですが、上まで上ってしまいます。
島崎: すごい・・・!まだ2歳前の女の子ですよね・・・。お子様の件もありますが将来的な使い方の変化についてはどう想定されていますか?
K: それぞれ個室は寝起きができる程度です。将来子供が独立したら、収納や趣味の部屋に変わる予定です。
S: 子供部屋は親の介護や子供が増えたりすることを考えて、分割できるように構造に配慮してあります。
島崎: なるほど。勉強とかは2Fとか土間でやるイメージですか?

テラスと繋がるダイニング
S: そうです。共有スペースをその都度変化させていくつもりです。
島崎: 家の成長の一部としてですが、今後庭や植栽はどうなりますか?
S: 庭の木の1本のシマトネリコは5mほどになる予定です。
バルコニーからも緑が望める。低木はまだこれから試行錯誤です。
食べられるものも植えたいと思っています。
K: 何年たっても完成しない気がする・笑
島崎: はははは・・・家づくりの醍醐味・笑
K: ガウディみたい
島崎: 100年以上ですよ・・・笑。家かくあるべし・笑。
S: 庭は試行錯誤ですが、楽しんでいます。
南側のひさしの上に植栽を置けるようにしています。
街への寄与としても、家の中からの楽しめるように。
島崎: いいですね〜。
家づくりのスケジュール どんなに時間はあっても時間は足りないもの
島崎: ではそろそろまとめていきたいと思います。全体的なスケジュールはどうでしたか?
S: ローンの規約で契約してから約1年以内に竣工しなくてはならなかったので、基本・実施設計で4ヶ月半でしたが、せっかくなのでゆっくりもう少し時間をかけたかったです。きつかった。

段々家が出来くる様子を足しげく通って確認したいですね。
島崎: なるほど。住宅ローンによっていろいろと決まりがありますよね。ご主人はいかがですか?
K: いろいろ大変だったので十分って感じ・笑。
島崎: サオビでは平均的には3ヶ月で基本+実施設計期間となる方が多いです。
そういう意味では少しゆったり感はありますね。
S: 子育てしながら一人で設計したので、時間があまりとれなかったのもあります。
が、基本設計にはもう少し時間がかけれるといいな〜とは思いますね。
島崎: おしりが決まっていなければ人それぞれのペースでいいのだと思います。
S: なかなかそんな幸せなプロジェクトはないですね
島崎: ですね・笑。始めたら早く住みたいのもクライアントの心情ですよ。
家づくりを終えてのお二人の感想。
では、これから建てる皆さんへ設計・建設の過程で、一番大変だったこと、楽しかったこと、印象に残ったことは?各々お聞かせください。

いろいろな方が関わり家はできていく。
K: 大変だったこと→細かい質問をいろいろされたこと
楽しかったこと→電車の中で間取りを考えたこと
島崎: 注文住宅、建築家住宅って何でもできる反面、すべてが選べる自由度が逆に大変ですよね・笑。
電車の中で考えたプランは反映されましたか?
K: 反映されませんでした笑。もっと通勤時間が長ければ良いアイデアがでたと思います。
エッセンスは盛り込まれてますね。
島崎: エッセンスいいことですね!そこに設計職能が問われる部分がありますね。
S: 大変だったのは一つ一つの決断。細かいことでもやはり決断の連続なので。
いちいち悩むのは大変です。
これは自邸ではなく設計者となると同じなのですが、今回は設計もしながら、施主の判断もしなくてはならないので。
島崎 衛: 私も自邸をやった時には苦労しました。施主としての欲がでるので冷静に決断するのは難しい。設計は人のためにするものだとその時に思いました・笑。
S: はじめの基本設計時にいろいろ夫婦で話せたのはよかったと思います。
K: そのあともいろいろ話したけど
S: 将来のこととか、理想の過ごし方などなど。
K: 細かいことも
島崎: 人生を共に考えるいい機会ですよね。もちろんぶつかることも多けれど
K: 印象に残ったこと→足場が取れたとき
島崎 衛: 外観がどんと見えた時ですね。
K: 以外とエンジ色が良かったので。屋根がカッコいい感じ
島崎: ねえ!本当ですね。今後もうちのカラーの一つにしましょう・笑。屋根も印象的でしたね。
(中川・印象的なことがありすぎて、どれにするか悩み中・・・。)

家づくりは竣工が終わりではなく始まり!楽しんで過ごしていきたい。
島崎: 私は奥さんと自転車で現場に通ったことなどその過程が非常に印象に残っています。
建物そのものというか家づくりでいろいろと起こる事柄が印象的だったり。
S: 自主施工したことが、一番印象に残ってるかな〜。もう一つ。
木軸(木の構造だけの時)だったのに、天井板が張られたときは空間が明確になってきたときかな。
島崎: 楽しいこともあれば大変なこともある。
最後にこれから家づくりをしようと考えている方々へ一言いただけますか?
S: 正直大変なこともたくさん。
でも、過程がリアルで、悩み・楽しむほど、希望の生活に近づくと信じてます〜。
根気がいるけれども、積極的に家造りに参加すると、愛着も違うと思います。
K: 自分の考えをまとめて、説明して、相談して、決めて、といった一連の作業はかなり大変ですが、やり切った充実感があります 今後の人生の自信になるかも。
島崎: 家づくりは人づくりでもあるということですね。
家族が家づくりを通して考え、成長する。そして住み始めてなお家族と家は成長していく。
やっぱり家づくりはすんなり楽してはいけないですね。
今日は貴重なお話ありがとうございました。娘さんの成長も楽しみ。はじまったばかりの生活と成長しつづける家づくり頑張ってください!
K+S: こちらこそありがとうございました〜
家づくりは続く・・・

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